5−11歳コロナワクチン 添加剤など
2022.03.11
12歳以降に使われるコロナワクチンと11歳以下のワクチンでは添加剤の内容が変わります。
なぜ変わったのかわかりませんが、ワクチンの浸透圧みると11歳以下用では浸透圧が生理食塩水に近づけるようにしてあり、そのためなのかもしれません。
浸透圧が生理食塩水に近いと注射したときに刺激が少なくなります。

違いはトロメタモールとトロメタモール塩酸塩が使われていることです。
この添加剤はモデルナのコロナワクチンに使われているものと同じです。
薄めて注射薬として使うこともある薬ですが、漏れた場合には、注射部位での局所刺激および組織の炎症または感染、熱性反応が起こりうるとされております。

使われるコロナワクチンの添付文書を見ることはあまりないと思いますので、
大切と思われることをコピーしてみます。

本剤は、本邦で特例承認されたものであり、承認時において長期安定性に係る情報は限られているため、製造販売後も引き続き情報を収集中である。

安全性が担保されたワクチンではないということです。

効能又は効果に関連する注意
本剤の予防効果の持続期間は確立していない。
成人用のワクチンもそうです。

心筋炎、心膜炎があらわれることがあるため、被接種者又はその保護者に対しては、心筋炎、心膜炎が疑われる症状(胸痛、動悸、むくみ、呼吸困難、頻呼吸等)が認められた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
海外において、ワクチン(SARS-CoV-2)接種後に心筋炎、心膜炎が報告されている。初回免疫において報告された症例の多くは若年男性であり、特に2回目接種後数日以内に発現している。また、大多数の症例で、入院による安静臥床により症状が改善している
接種開始後の国内副反応疑い報告における心筋炎、心膜炎の報告率と、国内の医療情報データベースを用いて算出した一般集団から推測される心筋炎、心膜炎の発現率とを比較したところ、初回免疫として本剤2回接種後の若年男性で頻度が高いことが示唆された。

症状は大多数改善するというのはそのとおりですが、より重い症状を示すお子さんがいるのも事実のようです。

前にも書きましたが、これらのことを十分に理解した上で接種に関わる判断をされることを望みます。
2022.03.11 21:34 | 固定リンク | 診療日誌

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