ポピドンヨードうがい液
2020.08.07
茶色のうがい薬がコロナのウイルス量を減らしたなんで、まぁほとんどトンでも領域なんですけどね。
それに騙されて薬局からうがい薬がなくなるなんて世も末です。

自分のところでは、茶色のうがい薬はもう3年以上出してません。

水うがいとうがい薬を使ったうがいと何もしない人が一定の期間風邪をひく割合を調べた人がいます。
その結果一番良かったのは水うがいでした。
薬を使ったほうが、よく効くと思われがちですが、使いすぎると口腔内の粘膜を傷つけることになり、かえって感染しやすくなるといわれています。

また、副作用も結構あります。
甲状腺に異常をきたすこと、ショック症状を起こすことがあること、腎不全になったという報告があること、塗ったところが接触性皮膚炎になるなどが報告されています。

間違って飲むことのないように。
誤嚥による障害は多々報告されています。
気管に入ったうがい液は重篤な肺障害を起こします。

このように、抗ウイルス作用のあるものですから、うがい薬を使ってうがいをすれば、一時的なウイルス量の低下は認められるかもしませんが、治療にも予防にも全くなりません。

2020.08.07 17:10 | 固定リンク | 診療日誌
2歳未満の子にマスクは不要です
2020.05.29
日本小児科医会から、2歳未満のお子さんにはマスクは不要との勧告が出ています。
日本のみならず、アメリカでもそのような勧告になっています。

また、子どもからの感染を考えても、保育園や幼稚園での
マスク着用はデメリットのほうが多いといわれています。

https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimimann_20200525.pdf
2020.05.29 09:28 | 固定リンク | 診療日誌
ワクチンは不要不急ではありません
2020.05.13
新型コロナの影響で、ワクチンで病院に行くのも心配という方もいろうかと思います。

これまで分かったことを書けば、新型コロナで10代以下の子どもが、クラスターになったり、重症化したという例はほとんどありません。
子どもではインフルエンザで入院するほうがはるかに多いのが現実です。

平成30年の統計によれば
各感染症での死亡数は

結核 2204 BCGで幼児期の重症結核菌感染は防げます。
インフルエンザ 3325 ワクチンで重症化を予防できます。
感染性胃腸炎 2332 ロタワクチンで軽症化できます。
細菌性髄膜炎 134 ヒブ プレベナーでほとんど感染しません。
水痘 12 水痘ワクチン2回でほぼ罹患しません。
破傷風 10 4種混合で予防できます。
百日咳 1  4種混合で予防できます。
流行性耳下腺炎 2 おたふくワクチン2回でほぼ罹患しません。

ちなみに今回のコロナで亡くなった人は5月11日現在で643名です。
2020.05.13 10:50 | 固定リンク | 診療日誌
コロナウイルスのまとめ
2020.03.21
先日の専門者会議を踏まえ、わかりやすい解説です。

あまり難しい言葉はありませんので、ぜひお読みください。


https://note.com/kyoshimine/n/n6bf078a369f9
2020.03.21 18:05 | 固定リンク | 診療日誌
コロナウイルスの陰で百日咳
2020.03.18
北海道感染症情報センターによりますと、札幌で百日咳の流行がみられています。
咳が強いということで、コロナ?と思ったら実は百日咳でしたということなのかもしれません。

現在、百日咳の予防は四種混合ワクチンによってなされていますが、実際には抗体の低下がみられているので5歳での追加接種や12歳の時の二種混合を百日咳を含んだワクチンに変更することが議論されておりますが、なかなか先には進んでいません。

任意接種ですが、ポリオを除いた三種混合ワクチンとして百日咳のワクチンをすることは可能です。

以下は百日咳として報告された札幌の症例です。
大人での報告が多いのがわかります。

2020年10週 [報告 7 人]
5-9歳男性2人、5-9歳女性1人、20歳代男性2人、40歳代女性2人
2020年09週 [報告 3 人]
5-9歳男性1人、20歳代男性1人、40歳代女性1人
2020年08週 [報告 4 人]
5-9歳男性及び女性各1人、10歳代男性1人、20歳代女性1人
2020.03.18 23:29 | 固定リンク | 診療日誌

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